top of page

心響学 知識の章【にっぽんについて】 ~その③ 日本の地形の特徴 ~

執筆者の写真: 学 心響学 心響

更新日:3月6日







こんにちは。


心響学事務局です。


心響学 知識の章【にっぽんについて】のシリーズをお送りしています。


ご覧いただき私たちの国、日本についての理解を深めるきっかけにしていただけると嬉しいです。


本日は、「日本の地形の特徴」をテーマにお話をします。


ご覧ください。



◆日本の地形の特徴について


日本の地形の特徴を6つ挙げてみます。

いつもとは違う日本が見えてくるかもしれません。


①    高地が多い    

日本には奥羽山脈、飛騨山脈、木曽山脈、中国山地、四国山地、九州山地など北から南に渡り、日本の背骨と言われる高い山がたくさんあります。

日本の山地・丘陵地を合わせると国土の73%が標高500メートル以上の高地だそうです。

ほとんどが山と言ってもいいくらいです。



標高500mの高地
標高500mの高地



②    森林の率割合が高い    

日本の山はグランドキャニオンのような岩山ではなくて、ほぼ木に覆われています。

日本は国土の70%が山地・森林となっています。

ドイツとフランスは30%、イギリスは11%となっています。世界の平均でも国土の3割程度の森林率となっています。

森は酸素を輩出し、木の実や生き物を育みます。日本は山の幸が豊富なのはこのおかげですね!



日本の森林率
日本の森林率




③    川が多い        

日本は世界の平均降雨量である970mmの2倍となる1700mmの雨が1年間に降ります。山に雨が降ると地面がスポンジのように水分を吸収します。この山というものは天然のダムとなって水を貯えます。

その水分は地下水となり、地下の水脈をとおり、ホールドしきれなくなった水が地表に現われて川になります。山が多いということは川が多くなることにもつながります。そして、川が多いと川に生息する生物もたくさんいますし、水田の水を満たすことも可能になるので、稲作に適した土地が増えます。



高地と川(日本とフランス)
高地と川(日本とフランス)



④    日本の川の特徴は長さが短く流れが速い

ヨーロッパやアメリカの川は、川の全長が長く、川のこう配がゆるやかなので、上流に降った雨はゆっくりと流れてきます。それに対して、日本の川は、国土の面積が小さいので、全長が短く、川のこう配も急になります。だから山に降った雨が川に流れ込み、一気に海まで流れ出るのです。山の栄養分をたくさん含んだミネラルたっぷりの川の水がすごい勢いで川に流れているイメージです。




急こう配の日本の河川
急こう配の日本の河川


⑤    大陸棚が多い

山の森林から生み出される養分をたくさん含んだ水が一気に海まで流れ出ると、日本の近海では大変栄養分の高い水分であふれることになります。

大陸棚という水深約130メートルのところは浅いので日光が届きやすく、植物プランクトンが繁殖し、魚が集まるので好漁場となります。日本では海の幸も大変豊富です。

アフリカやロシアなどのように、人が住むのに厳しい環境ではないということです。



大陸棚
大陸棚



⑥    日本は南北に長い地形をもつ    

日本は国土の大半が温暖湿潤な気候帯に属し、春夏秋冬がはっきりと推移します。この気象条件から、稲作による定住生活が生活の基盤となりました。それゆえ、この国に住む人々は四季の移ろいに敏感で、穏やかではあるが自然に対して感受性の鋭い国民性が育まれたのです。





1年間の平均気温
1年間の平均気温


このように日本は地形の特徴を大前提とした「豊かさ」がありました。これは日本人が地球からいただいた恩恵のひとつではないでしょうか?

その地形のおかげで春夏秋冬それぞれにおいて素敵な山の幸、海の幸を頂ける幸せを私たちは感じたいと思います。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


 
 
 

Comments


bottom of page