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【朗読】47)『アミ3度めの約束』第4章 宇宙のおばあちゃん ①

エンリケ・バリオス著の『アミ3度めの約束』の朗読と個人的な感想です。




【文字起こし】

(漢字表記も含め全て原文のままです)


第4章 宇宙のおばあちゃん ①


 おばあちゃんは、へやでヨガをしながらぼくを待っていた。

 「ペドゥリート、お帰り。きょうは悲しそうな顔してないね!朝、家をとびだしたときとおんなじ、生き生きした顔をしているよ。アミとビンカに会えたのかい?」

 ぼくは気絶しそうにおどろいて、ただ目玉焼きのように大きく目を見開いたまま、しばらくなにも言うことができなかった……。

 おばあちゃんは、まるで「学校はどうだった?」って聞いてるみたいな、ごくあたりまえの調子で、ぼくにそう言ったんだ……。

 「あの本に書かれているのは、たぶんみんなほんとうのことなんだって、あたしは信じるよ。けさ中庭でせんたくものを干していたら、まるい銀色をしたものが、空をとんでったんだよ。どんどん高くなっていって、すぐ見えなくなったけど、おなかに翼のはえたハートのマークがあった……あれを見てちょっと思うところがあってさ、だから、あの本を読み返してみたんだよ。おまえのことを考えながらね……そしたら、いつかおまえがもってきたって言ってた、あのクルミのことも思いだせてね。まあ、それは、ここのところからだに気をつけて、ビタミン剤を飲んだり、ヨガをやったりしてたのがよかったのかもしれないけど。それにつけてもペドゥリート、きょうのおまえはなんてうれしそうなんだい。

おまえのそんな顔は、ひさしぶりだよ。きっといままでずっと、アミに会えなかったんだろう?でもきょうは、アミとビンカといっしょにいたんだね」

 それを聞いて、ぼくはただぼうぜんとしてしまった。

 とてつもなくびっくりしたからだ。それから、ついにぼくの秘密をだれかと分け合えそうだという期待で胸がいっぱいになった。しかもそれが、この地球でぼくがだれよりも好きな、ぼくのおばあちゃんなんだからいうれしいに決まってる!

 「ほんとうにそう思う?おばあちゃん」

 「ほんとうだとも」

 おばあちゃんは、誠意にあふれた目で、じっとぼくを見つめた。

 「このこと、だれにも言わない?」

 「そんなこと、するもんかね……ひとはそんな美しい現実なんか信じはしないよ。それにこんなこと話したら、気がおかしくなったって思われるだけだよ……」

 「ぼくがもし、おばあちゃんが見たっていう、その円盤に乗っていたって言っても信じる?」

 「信じるよ、ペドゥリート。円盤を見たとき、そうじゃないかと思ったくらいだから。だって、あんなによろこんで出かけていったんだからね……」

 「宇宙人、こわくない?おばあちゃん」

 とぼくはワクワクをおさえきれずにたずねた。

 「こわくないよ。だって、宇宙でいちばんだいじな力が愛なんだからね。だから、けさ見たような円盤に乗っている人なら、あたしたちよりもずっと進化していて、ずっと愛情深くて、親切で、平和で、善良であるはずだよ。愛がなくちゃ進化はできない。進化してなきゃ、あんなものはつくれっこないさ」

 ぼくはおばあちゃんにだきついて、そのかたにポロポロとなみだを落とした。未来にまたひとつ、幸せのあかりがともったような気がした。

 「ひとつお願いがあるんだよ、ペドゥリート。大きなお願いがね」

 おばあちゃんが、そっとぼくのからだをはなして、ぼくの目をのぞきこんできた。

 「なんでも言って、おばあちゃん。ぼくにできることなら……」

 「こんどアミがもどってきたら、ぜひ会わせてほしいんだけど……」

 それを聞いたぼくは、あまりに幸せすぎて、思わずまた、おばあちゃんにだきついた。

 「明日、会えるよ!」

 「明日!? あと一年、待たなくてもいいのかい?アミがもどってくるまで」

 と、こんどはおばあちゃんがおどろいたようすで、ぼくにたずねてきた。


 これからは、ぼくの秘密について、つつみかくさずおばあちゃんと話し合えるんだ。なんてすばらしいんだろう。おばあちゃんはみんな知りたがった。ぼくがきょう起きたばかりのできごとを話すと、とてもよろこんでくれた。

 ゴロがビンカに許可を出すかどうかという点については、やつぱり不安がのこる。でもおばあちゃんは、かたく信じていれば、どんな問題だって解決すると言った。


 あんなに幸せな気持ちでベッドに入ったのは、生まれてはじめてだった。おばあちゃんが新しく生まれかわったことが、とってもうれしかったんだ。それに、ビンカといっしょに暮らすというぼくのいちばん大きな夢が、かなうかもしれないからだった。

 よく朝のおばあちゃんは、あいかわらずうれしそうで(それはぼくもおなじ)、アミに会いに松林までいっしょに行きたがった。でも、ぼくはおばあちゃんに、それが可能かどうかまずアミに聞いてからにすると言った。おばあちゃんはしょうちしてくれて家にのこった。

 松林に着くと、こんどはほとんど待たされることなく、頭上に黄色い光が見えた。ぼくのからだはその光の中を上昇して、円盤の中に入った。そこには笑顔のアミとクラトがいた。

 「ビンカは?」とぼくはたずねた。

 「彼女の住んでいる大陸は、クラトのところより夜明けがおそいから、まずクラトをむかえにいったんだよ。でも、もう起きているころだよ。これからキアへもどろう。なにか新しいニュースがあるかもしれないから」

 「数百万キロの距離も、まるですぐそこのとおりの角まで行ってもどってくるくらいにしか感じられないね」

 「数百兆キロだよ、ペドゥリート。でも、あのコロンブスだっていまの世界を見たら、きっとおなじようにおどろくよ。彼の航海は、長くて、きびしくて、なにより勇気が必要だった。でもいまじゃ、コロンブスが発見した新大陸(アメリカ大陸)まで、数時間(もかかるんだけど)、だれにだって行ける。使い捨ての燃料で、やかましい音をたてながらとんでいく、飛行機っていういただけない乗りもののおかげでね……じゃ、出発しようか、みんな」

 「ああ、ちょっと待って、アミ。その前に聞きたいことがあるんだけど」

 「うん、わかってる、ペドゥリート。きみの思ってること、キャッチしたから。きみのおばあちゃんはもうなにもかも知っていて、ぼくに直接会いたがっている。とてもいい知らせだね。話がずっとかんたんになったよ。もちろん、ぼくだってぜひきみのおばあちゃんに会ってみたいよ」

 あのとき、ぼくはとびあがるほどうれしかった。

 「じゃ、ペドゥリート、これからおばあちゃんに会いに、きみの家まで歩いていこう」

 「うん、行こう」

 とクラトがすっかりその気になって言うと、

 「とんでもない、クラトはダメだよ。きのうペドゥリートも言ってたけど、きみの姿はどう見たって地球人じゃないんだから!もしもだれかに見られたら、すぐにつかまって、その白髪まじりのピンク色のかみの、根っこの根っこまで調べられることになるよ」

 とアミが警告した。

 「ウム、わしの美しさをおおいに賞賛して楽しむことだろうよ。ホッホッホッ!」

 「それだけじゃない、メスでからだを切りきざまれて、いろいろ検査されるよ……」

 「そういえばさっきから、ちょっとばかり脚が痛かったんだ。わしはここでふたりの帰りを待つことにするよ。ホッホッホッ! “ベドゥリート”、おばあちゃんによろしく言っておくれよ」

 「じゃ、ぼくたちは行くけれど、念のため、コントロールはぜんぶとめておくよ。好奇心いっぱいの老人にうっかりおかしなところをいじられて、アンドロメダのほうにでも行かれちゃうとこまるからね」

 と小さな宇宙人は笑って言った。

 「テレビをつけておいてくれないかね?この惑星のスポーツを見てみたいんでね」

 「どんなスポーツが好きなの、クラト?」

 「ロコ・トコのようなものが……」

 「ロコ・トコって?……」

 「ロコっていうのは、地球のアルマジロに似たキアの動物のことで、でも、動きがずっとすばやいんだ。トコっていうのは網のことだよ、ペドゥリート」

 とアミが説明してくれた。

 「で、クラト、それ、どういうスポーツなの?」

 とぼくはクラトにたずねた。

 「選手全員が網のついた棒を手にもって、グラウンドにはなしたロコを追いかけるのさ。で、網でそいつをつかまえる。ロコをつかまえたら、三歩以上歩いちゃいけない。だかつかまえたロコを、仲間にパスする。ポーンと宙に投げるわけだから、そのときは相手とってはチャンスだ。くれぐれもとられないように注意しないといけない。ゴールまどりついたら、そこに投げこむんだ。ゴ――――ル!どう、すばらしいだろう!」

 「もし、仲間がロコをうまく受けとめられずに、地面に落としたときはどうなるの?」

 「そしたら、ロコはすごいスピードでにげていくよ。そして敵の得点になるんだ。つかまえるのはなかなかむずかしいんだよ」

 「でも、かわいそうに、地面に落ちたら、ケガしちゃうよ……」

 「しないさ。だって、ロコは身をまるめると、かたいボールになってしまうんだよ。宙をとんでいるときとか、地面に落ちるときにはまるまっておるのに、そのあとはあっというまにもとにもどる。そうして、“つかまえられるもんなら、つかまえてみろ”って顔して、ものすごいはやさでにげていくんだよ。ホッホッホッ!わしは“ウトナの猛獣”のヒーローだった。みんなわしのことを“赤いロコ”って呼んでいたよ」

 「どうして?」

 「うん、ロコを投げるところをまちがえて、しょっちゅう足のはえたぶあつい鎧を相手チームにほうり投げたからな。それがまた、なぜかむこうのいちばんつよいヤツの頭に当たるんだよ。もちろん、そいつらは試合を放棄するしかなかったよ、ホッホッホッ!」

 「そんなやり方、きたないよ!」

 「わしのせいじゃないよ。わしのかたいロコを投げたところへ、やわらかい頭を出したのが悪いんだ。ホッホッホッ!」

 「言ったろう、このスワマはいちばん精神的じゃないって」

 と言いながら、アミはモニターをつけた。

 「ペドゥリート、クラトの言ってることは話半分に聞いておくようにね……ああ、やってる、やってる。いまうつっているのは、サッカーといって、この惑星のもっともポピュラーなスポーツだよ。足と頭だけを使ってやるんだ」

 「おお……、あんなにけとばして、こっちのロコのほうがかわいそうだよ……」

 「あれはロコよりもずっとやわらかいボールだよ。手でもつのはルール違反だ。青のチームはこっちのゴールにボールを入れなくっちゃならない。白は反対側の……」

 クラトには多くの説明はいらなかった。ちょっと見ただけでどういうものか理解したらしい。それにもう、自分の応援するチームも決めていた。

 「がんばれ白!わしらのロコ・トコのユニフォームとおなじ色だ。やつらを地図の上から消してしまえ!……白いほうはどこのチームなんだね?アミ」

 「ルーマニアのブカレストの“ラピス”だ。相手チームは……」

 「よし、ゴールのまん前だ……つよくけっとばせ!いまだ!そうだ!……ああ!なんてことするんだ! ボールがゴールに入りそうになったのに、あの青くないやつが、手を使ってボールを押さえた……」

 「クラト、あれはね、青のチームのゴールキーパーだよ。ゴールキーパーだけはボールを手でもってもいいんだ。少しずつわかってくるよ。このボタンを押していけば、ほかのチャンネルも見ることができるからね。じゃね」

 「じゃ……おおっ! なんていい試合だ!青はよく走る!ホッホッホッ!……ん?どうした?だれだ!?赤い紙をもって、白チームのひとりにいばりちらしているあの黒いヤツは……」

 「ああ、彼は主審だよ。まあ、ゲームの中での警官みたいなもんだね。あの赤い札は、試合から退場せよという意味があるんだ。ひとをけるのは反則だからね」

 「だってさわってもいないぞ……さてはあの青、芝居しとるな!?あんなふうにわざとらしく痛がって、主審の同情をひこうとするなんて、ひきょうじゃないか!主審も主審だ、いったいなにを見ている!?アミ、ヤツは素人なのかい!?それとも買収でもされているんじゃないのか!?」


 「クラトははやくも、地球の習慣のいくつかには、とてもうまくなじんだみたいだね」

 ぼくとアミが、こんどは円盤から松林にむかって、光の中を下降しているときだった。ぼくが苦笑すると、アミはため息まじりに言った。

 「過去がテリだけにね、かならずしもよいとはいえない習慣に……」


 二年前、人々はアミのことを、とても親しみをもって見た。かわいい男の子が、まるでどこかの仮装パーティーにでかけるところみたいに……。中には、彼に近づいて、頭をなでようとするひともいた。彼はぼくとおなじように、そうしたことにとても満足しているようだった。

 それにくわえてこんどはもう、アミの能力について前よりずっとよく知っていたので、以前のような不安はなかった。

 家の中に入ると、おばあちゃんが笑顔でぼくたちをむかえた。おばあちゃんはアミを見ると、とても感動して、彼に抱擁のあいさつをした。

 「なんと善良なまなざしだこと!……たしかにこの子は地球の子とはちがうわ……神の祝福がありますように!そして、どうぞこのよい子を守ってくれますように!」

 アミは笑いだした。

 「いつも守ってくれているよ、おばあさん。でも、ぼくはそんなに若くもなければ、そんなに善良でもないよ。ハッハッハッ」

 「でも、こんなに進化した、別世界の人を抱擁できるなんて、ああ……ありがとう神さま、こんなすばらしい機会をあたえてくれて。ありがとう、アミ。あたしの孫の師でいてくれて」

 おばあちゃんたら、アミのことを、ぼくの“師”と思っていたんだ……。思わずぼくが笑ってしまったら、おばあちゃんはきょとんとした。

 「アミはぼくの師じゃなくて、友だちなんだよ」

 アミがおばあちゃんをちらっと見た。おばあちゃんはなにかを理解したらしく、

 「ああ、そのとおりだね。じゃ、あたしの孫のそんなにもよい“友だち”でいてくれて、ありがとう」

 「ペドゥリートの“友だち”になったことは、ぼくにとって大きなよろこびです。ぼくは愛をこめてこの仕事をやっています……。

 ぺドゥリート、それじゃ行こうか。おばあさん、いっしょに招待したいところだけど、できなくてごめんね」

 「とんでもない、もし招待されたとしても、あたしゃ行かないよ、アミ」

 「どうして?こわいの?」

 「そうじゃなくて、あたしゃ、そんなにすばらしいことをたくさんは知りたくないんだよ、アミ。だってそのあとで、このあたしたちの住んでいる世界があまりにも悲しく見えるからね。ペドゥリートを見ているとわかるんだよ。この子はときどきすべてのひとにはらを立てていて、ここの世界のひとたちはみんな、多かれ少なかれ“ぺてん師”だって言うんだよ」

 ぼくはイヤな気分になった。

 「おばあちゃん、それはプライベートなことだよ……それにしかたないよ。ここのひととオフィルのひととをくらべてしまうのは」

 ぼくは自分を正当化して言った。

 「じゃ、ペドゥリート。自分じしんとオフィルのひとたちとをくらべることはしないの?」

 「エッ!……ウーン……」

 アミの言葉に、ぼくはなにも言えなくなってしまった……。

 「だから、あたしゃ行かないんだよ。たくさんのよいことも、悪いことも知らないでいたいんでね……」

 「そのとおりです、おばあさん。この宇宙の旅は、ある種の心理的な危険をともなっています。すばらしく進んだ世界を見たあとで、愛が尊重されてない世界にもどって生きていかなければならないのは、けっしてやさしいことじゃない……。ぼくたちが、そうしょっちゅうコンタクトをしないのは、それがひとつの理由でもあるんです」

 アミが少しあらたまった調子で言うのに、おばあちゃんはうなずいて、

 「あなたたちのためにつくったケーキがあるから、ぜひもっていって。ビンカとセニョール・クラトにも少しずつ分けてあげて……」

 「“セニョール・クラト”だって?ハッハッハッ。おばあちゃん、なに言うの?ただの年寄りの山男だよ」

 「セニョール・クラトだよ、ペドゥリート。ほんとうに彼があの羊皮紙を書いたのだとしたら、それはもう大きな尊敬と称賛にあたいする人ですよ」

 「えっ!!でもそんなこと本人に言わないほうがいいよ。もし、だれかがそんなこと言ったなんて知ったら、エゴが風船みたいにふくれてしまって……。でも、とてもおもしろい、いいひとだよ。うん、それはたしかだよ。じゃ、またね、おばあちゃん」

 「ペドゥリート、なにかおばあちゃんに言い忘れていることない?」

 「ううん、ないと思うけど……なんのことかな?」

 「クラトのことだよ」

 「いや、別に……ただかなりみにくい老人だってこと以外はね、ハッハッハッ。じゃ、おばあちゃん、またね」

 「ペドゥリート、彼がきみのおばあちゃんによろしくって言っていたこと、言い忘れているよ」

 「ああ……そうだった。よろしく言ってたよ。じゃあね」

 「ほんとうかい?あんなに心の美しい、遠い世界のひとが……。ああ、なんてうれしいんだこと。かんしゃせずにはいられないよ。あたしのほうからもよろしくと伝えておくれ……それから……もしこられるなら、ぜひお茶を飲みにいらしてくださいって、彼の惑星や地球のことを話しましょうってね」

 ぼくのおばあちゃんはこんなつまらないことに、ひどく心を動かされていた。

 「お茶?もし、彼がいつかここに来たとしても、お茶は飲まないよ」

 「じゃ、なにを飲むんだい、セニョール・クラトは?」

 「たぶん、ワインかな?よくわからないよ。でも、お茶でないことだけはたしかだよ」

 とぼくが言うと、

 「ああ、それじゃ、さっそくワインを買いにいってこないと。いつきてもらってもこまらないようにね……じゃ、気をつけてね、アミ。注意して運転するんですよ、交通ルールをよく守って、信号とかいろいろ気をつけて……」

 「心配は無用だよ」

 アミは笑って答えた。

 「ビンカさんをつれてもどれるように祈ってるよ!」

 遠くから、おばあちゃんはぼくたちに言った。


 

 

【感想】

 ペドゥリートのおばあちゃんが全てを理解してくれていて、ペドゥリートが涙を流して喜ぶシーンが印象的でした。きっと、ペドゥリートは2冊の本を出版して、たくさんの人からの否定的な感想を聞いて、誰とも分かち合えない寂しさを持っていたのでしょう。それが分かり合える人、しかも大好きなおばあちゃんだということで本当に安心した涙だったのだろうな、と想像しました。


 また、アミとおばあちゃんが出会ったときに、おばあちゃんはアミに対して「善良なまなざし」と「地球の子とは違う」という感想を持っていました。実際に想像してみるけど、「善良なまなざし」ってどんな感じかな?「地球の子と違う」ってどう違うのだろう?といろいろと考えてみました。最終的にわたしが想像した「善良なまなざし」は私が知っている中で一番は、1歳の赤ちゃんの目がものすごく輝いている状態でした。きっとこんな感じかな、と。また、地球の子との違いは空気感かな、と想像しました。アミの纏っている空気感は軽くて、繊細なイメージです。少し浮いているように見えたりしているのかな?とも思いました。


 アミが説明してくれた宇宙の旅は「心理的な危険」については、確かにな、、と思いました。愛が尊重されていない世界は悔しいというか、もどかしいというか、きっと言葉にはできない辛さがあるのだろうな、と思いました。一朝一夕には変わらないことなので、わかってはいるけど、、、というやるせなさがあるのだと思います。もちろん、愛を尊重していない時もある自分自身も含めて。知らぬが仏なこともあるのでしょう。ただ、そのことを知る役割の人がそれを受け入れて、一歩一歩愛が尊重される世界の実現へ近づいて行くことをやるしかないのですね!

 


 

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