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【朗読】37)『もどってきたアミ』あとがき

エンリケ・バリオス著の『もどってきたアミ』の朗読と個人的な感想です。





【文字起こし】

(漢字表記も含め全て原文のままです)



あとがき  

                  さくらももこ



 アミ1巻目の『アミ小さな宇宙人』を読んでからすぐに、この『もどってきたアミ』を読んだ。


 この本を手に取り、タイトルを見ただけで「ああ、アミがもどってきたんだ」と思い、読む前から目頭が熱くなった。


 ビンカの登場により、1巻日よりロマンスの要素も増え、愛についてもっと深く伝えられている。


 1、2巻を通してこの本から与えられることは非常に多い。著者のエンリケ・バリオスさんが、いかに豊かでピュアな作家であるかということにも、私は感服した。


 『もどってきたアミ』では、前回よりも更に私は泣いてしまった。何回読んでも必ず涙が流れ、心洗われる。


 皆様も、何度もくり返して読んで下さい。


そして、お友達や家族にもすすめて下さい。


 

【感想】

 さくらももこさんのあとがきを読むと、いつも温かい気持ちになります。シンプルな言葉の中に、アミをそして著者のエンリケ・バリオスさんを敬う気持ちが伝わってきます。

 

 このアミのシリーズは最初から読み直すのではなくても、一度ストーリーを理解したら、どこを読み返してもすっと入ってきますね。こんな場面もあったなぁと懐かしく思い出される感じです。そして、わたしはなんと言っても第14章の「クラトの羊皮紙」の部分が特に印象的です。愛について、こんなにわかりやすく書かれている文章はない、と感じています。


 このように小説のカタチを取って、わたしたちに優しく愛を思い出すように導いてくれる本が1986年に南米のチリで書かれていたこと、そして、1995年に日本語版で出版されたこと。英語版も日本語版も数度の発売中止という歴史を経て、今、こうやって読むことが出来ている奇跡。本当に感謝しかありません。わたしからも重ねて、皆さまも何度も読んでくださると嬉しいです。そしてお友達やご家族ともこの喜びを分かち合いたいですね!


 

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