エンリケ・バリオス著の『アミ小さな宇宙人』の朗読と個人的な感想です。
【文字起こし】(漢字表記も含め全て原文のままです)
第四章 ひとを幸福にしないシステム
村の街灯に照らされているさいしょの通りに出た。十一時ごろだった。こんなにおそく外を歩くのはぼくにとってひとつの冒険だったが、アミといっしょだったので少しも不安ではなかった。
通りを歩きながらアミはユーカリの葉のあいだから見える月に目をうばわれていた。そして、ときどきカエルやコオロギのなき声や、遠くの波の音に耳をかたむけるようにぼくに言った。立ちどまって松の木の樹皮や土の香りなどを深く吸いこんでうっとりしていた。 また、美しい家並みや通りや街角に目をうばわれていた。
「なんてきれいな街灯なんだろう。絵に描いてみたくなるほどだ…。見てごらん。月の光に照らされ、星いっぱいの夜空にシルエットのように、くっきりと浮かびあがったアンテナを…。ペドゥリート、人生はこれらを健全に満喫する以外に目的はない。人生が提供してくれたすべてのものに注意の目をむけるようにつとめてごらん。たえずいろんなすばらしさを発見することだろう。頭ばかりで考えるかわりに、感じるように知覚するようにつとめてみてごらん。人生の深い意味は思考のもっとむこう側にあるんだ……人生は現実のおとぎ話のようなものなんだ……神がきみにささげた美しい贈りものなんだよ…なぜなら神はきみを愛しているからね……」
彼はぼくに、ものごとをもういちど、別の新しい視点から見ることを教えてくれた。ごくふつうに見なれてきた、そして、あらためて注意をはらうことのなかったこの日常の世界一ー以前にはいちどたりとも感じたこともなかったーーのことを。ほんとうに自分は天国にいるんだということに、いまはじめてはっきり気がついた……。
温泉場の広場についた。何人かの若者がディスコの入口で、別の何人かは広場のまん中で、立ち話をしていた。夏のシーズンが終わりかけていたせいもあり、とても静かだった。 ぼくたちに注意をむけるものはだれもいなかった。アミの服装にしても、子どもの仮装ぐらいにしか思わなかっただろう……。
もし、いまこの広場を歩いている子どもの正体が、みんなにわかったらどうなるだろうと想像してみた。新聞記者やテレビの取材陣がおおぜい押し寄せて……。
「それはえんりょしておくよ」
アミはぼくの考えていたことを読んで言った。
「だって十字架にはりつけにされたくないからね……」
なにを言おうとしているのかわからなかった。
「第一にぼくの言うことなんかまったく信じないよ。もし最終的にわかったとしても"不法入国”ということでまず逮捕され、そのあとスパイの容疑者としてあつかわれ、なにかの情報を聞き出すために拷問にかけられるだろう。そのあとで医者がぼくの小っちゃなからだをあれこれと診察するだろう……」
アミは笑いながら言ったけれど、それはとても悲観的で、暗い、しかもかなり正しい推測だと思った。
あまりひとのいないところまでやってきてベンチにすわった。ぼくは宇宙人が違和感なく人々の前にすがたをあらわすには、少しずつすがたをあらわしていって、人々がだんだん慣れていくようにすればいいと思った。
「われわれもそれに似たことはやっている。しかしはっきりとすがたをあらわすのは無理だという三つの理由をさっきあげたけど、基本的な理由がもうひとつある。それは法によって禁じられているんだ」
「法って、どんな法?」
「宇宙の法さ。きみの世界にも法はあるだろう。文明世界にもすべてのひとが守らなければならない規定があるんだ。そのひとつは未開世界の発達進歩に干渉しないということなんだ」
「未開世界だって?」
「三つの基本的な必要条件を満たしていない世界のことを、われわれは未開世界と呼んでいる……」
「その三つって、いったいなに?」
「文明世界と呼ばれるための三つの守らなければならない必要条件は、第一に宇宙の基本法を知ることだ。この法を知って実行するように心がければ、あとのふたつを実行するのはかんたんなことだ。第二は世界の統一をはかること、たったひとつの政府をつくるべきなんだ。第三は、宇宙の基本法に基づいた組織づくりをすること」
「よくわからないな。その基本法って、なんのことなの?なんのための?」
「どう?やっぱり知らないだろう。きみは文明人じゃないよ」
とアミはぼくをからかいながらそう言った。
「ぼくはまだ子どもだよ……でもおとなはたぶん知っていると思うよ。科学者とか大統領とか、もっとえらいひとはね」
アミは大笑いをして、
「おとな! 科学者!? 大統領!? ごくわずかの例外をのぞいて彼らほどそのことを知らないひとたちはいないよ」
「いったい、どんな法なの?」
「もっとあとになったら、教えてあげるよ」
「ほんとうに?」
大統領でも知らないことを、そのうち教えてもらえるかと思うと、なんだかとてもこうふんしてきた。
「ただし、いい子にしていたらだよ」
とアミは、じょうだんぽくつけくわえた。
そして、未開文明の惑星に干渉することは、宇宙の法で禁止されているということについて、少し考えた。
「だったらきみは、その法を破っている!」
ぼくはハッと気がついて言った。
「えらい!それに気がついたのかい」
「そうさ、最初に干渉することは禁止されていると言ったにもかかわらず、きみはぼくと話をしている……」
「でも、これは地球の発展進歩への干渉とはちがうんだよ。もし、公の場にはっきりとすがたをあらわしたりおおぜいの人々とコンタクトをとったりしたならば、それは干渉だよ。 でもこれは“救済計画”の一部なんだ」
「もっとわかりやすく説明してくれないと、なんだかぜんぜんピンとこないよ」
「少しふくざつなテーマだから、すべてをいま説明するわけにはいかないけどね。なぜって、まだよくは理解できないだろうし、たぶんもっと先になったら説明してあげることになるだろう。ただ“救済計画”はとてもびみょうで、デリケートに服用しなければならない。一種の“くすり”のようなものなんだよ……」
「くすり?そのくすりってなんのこと?」
「情報だよ」
「情報?なんの情報?」
「地球に原爆が落とされたあと、われわれの円盤がひんぱんに目撃されはじめた。それは地球人が宇宙でゆいいつの知的生物でないという証拠を、のこすために意識的にしたものなんだよ。それがひとつの情報だよ。その後、円盤の目撃回数を増加させた。これがまた別の情報だ。つぎにわれわれを撮影するようにさせた。どうじに幾人かのひと、たとえばきみのようなひととの小さな接触の機会をつくった。また“メッセージ”を、人々の脳波に送った。これらの“メッセージ”はラジオの音波のように空気中にあり、すべてのひとにとどくけど、あるひとはそれを受信するのにふさわしい“受信器”をそなえていて、別のひとはそなえていない。“メッセージ”を受け取ったひとの中には、それを自分じしんの考えとして受け取ったり、またほかのひとは神からの霊的なインスピレーションとしてとらえ、また別のひとはわれわれ宇宙人の“メッセージ”と考える。あるひとはこれらの“メッセージ”を、かなり自分の考えやその信仰によってわいきょくして表現したり、また別のひとはかなり純粋に表現する」
「そのあと、みんなの前にすがたをあらわすわけ?」
「もし自滅しないで、三つの必要条件を満たしていたらね。それまではムリなんだよ」
「自滅を防ぐために干渉しないなんて、ちょっと自分かってなエゴイズムだな」
と少し不満に思って言った。
アミは笑って星のほうを見つめた。
「ほかの文明の自由に対するわれわれのかかわり方は、彼らじしんの決めた運命にまかせておくしかないということなんだ。進歩という問題はとてもデリケートな事柄でやたらに干渉することはできない。ただきみのようなある特別なひとを通して、わずかにほのめかすことしかできないんだ……」
「ぼくのような?でもぼくのなにが特別なの?」
「たぶんもっと先になったら話してあげられるかもしれない。でもいま言えることは、ある“条件”をそなえているということで、かならずしもなにか“特性”をそなえているということではない。ペドゥリート、ぼくはすぐ行かなくちゃならない。またぼくに会いたいかい?」
「もちろんだよ。短い時間にきみをとても尊敬するようになった」
「ぼくもだ。でも、またもどってきてほしいなら、ぼくといっしょにいたことを一冊の本にしなくてはいけない。ぼくはそのためにきたのだし、これも“救済計画”の一環なんだ……」
「ぼくが本を書くだって!? だって、ぼくそんなのできっこないよ!」
「子どもの童話のように、おとぎ話のように書くんだ……そうでないとひとはみな、きみをうそつきか頭がおかしいんだと思うよ。それに子どもにむけて書くべきだ。小説を書くのが趣味のきみのいとこに手伝ってもらうといい。きみが話して彼が筆記する」
アミはほくのことをぼく以上に知っているようだった……。
「その本は情報のひとつになる。でもこれ以上のことは、われわれには禁止されていだ。でも、もう、進んだ文明をもった悪い宇宿人が、地球を侵略する可能性がぜんないってこと聞いて、安心した?」
「うん」
「そうだろう。でも、地球人が悪を克服しないうちに、われわれが生きのびることを手だすけしたとしたら、地球人はすぐにほかの星を支配したりさく取したり征服したりするだろう……でも進歩した宇宙というのは、平和で、愛と親交に満ちたところなんだ。そのうえ、ほかの種類の強大なエネルギーがあるんだ。その前では、原子力エネルギーは太陽の前のマッチの火のようなもんだよ。ある乱暴なひとたちがこのエネルギーを所有し、文明社会の平和をおびやかすような、さらには宇宙の大さいなんまでまねくような、危険をおかすことはできないんだ……」
「アミ、ぼくとても心配になってきた」
「宇宙の大さいなんがかい?」
「ううん、もう、とてもおそすぎると思うんだ……」
「ぺドゥリート。おそすぎるって人類をすくうことがかい?」
「ううん、ねるのがだよ」
アミは大声をあげて笑い出した。
「だいじょうぶだよ。ペドゥリート。じゃ心配しないよう、きみのおばあちゃんのようすをちょっと見てみよう」
と言ってベルトにつけた小さなテレビを取り出した。ぼくのおばあちゃんが口を半分あけてねているすがたがうつった。
「じゅうぶん睡眠を満喫している最中だ」
じょうだん半分にアミが言った。
「あーつかれた。ぼくも、もうねむたい」
「わかった。じゃ行こう」
家のほうにむかって歩いていくと、ちょうどパトカーと出くわした。こんな夜おそく歩いているふたりの子どもを見かけ、警官は車をとめてぼくたちのほうへむかって歩いてくる。心臓がドキドキした。
「きみたちはこんなおそくまで、ここでなにをしているんだ?」
警官が言った。
「散歩しているんです。人生を謳歌しているところです。あなたがたは仕事ですか?悪党狩りでもしているんですか?」
とアミはあいかわらず笑って言った。
アミが警官に対しても少しもこわがっていないたいどを見て、いっそうぼくはおどろいた。
でも警官はアミのたいどがおかしいらしく、アミといっしょになって笑っていた。
ぼくも笑おうとしたけれど、緊張していてとても笑えなかった。
「その服は、どこから持ってきたんだ?」
とアミの風変わりな服装をさして言った。
「ぼくの星からさ」
アミはぶっきらぼうに答えた。
「ああ、じゃ、おまえは火星人だな」
「火星人?火星人じゃないけど、宇宙人にはちがいない」
アミはゆかいそうにむじゃきに答えたが、ぼくのほうといったら、アミとは反対にますます不安が増していった。
「じゃ、おまえの“UFO”はどこにあるんだ」
と別の警官が、父親が自分の子どもに接するような感じでアミに聞いた。
子どものふざけっこのようではあったけど、アミはすべて真実を言っていた。
「海岸のところにおいてある。海の中にね。ベドゥリート、そうだよね」
ぼくはどうしていいかわからなかった。笑おうとしたけど、顔がひきつってとてもうまく笑えなかったし、ほんとうのことを言ってしまうなんてとても考えられなかった。
「光線銃はもってないのか?」
警官は問答のやりとりを楽しんで言った。
アミもそうだった。ただぼくだけはとまどいと心配がつのっていった。
「銃はもつ必要はない。われわれは善良なのでだれも攻撃しないから」
「じゃ、もし悪漢がこういうリボルバーをもってあらわれたらどうする?」
と言って、銃を脅迫者のように見せつけた。
「もしぼくを攻撃してくるなら、ほくの念力で相手を動けないようにさせるね」
「ほお、おもしろい。じゃ、やってもらおうじゃないか」
「それは、こちらも願ってもないことです。効果は十分間つづきます」
三人ともとてもゆかいに笑った。とつぜんアミは身動きをやめ静止して、とてもまじめな顔になりふたりをじっと見つめた。そして、とてもきみょうな命令調の声で彼らに言った。
「十分間、身動きしないでそのままとまれ!動けないぞ、動けない……ヤーッ!」
警官の動きがピタリととまった。
警官はさっきの笑ったままの顔で、ぴくりとも動かなくなっている。
「わかったかい?ベドゥリート。遊びか、おとぎ話のようにしてほんとうのことを言うんだ」
笑ったまま石のようになった警官の、はなやひげをなでながら言った。
ぼくはますますこわくなってきた。
「にげよう。早くここから遠ざかろう。目をさましたら、たいへんだよ」
と声を殺しながら言った。
「まだ十分たつまでには、ずいぶん時間があるから心配しなくてもだいじょうぶだよ」
と言って、アミは警官のぼうしを動かしはじめた。
ぼくはただ一刻もはやく、そこから遠のくことばかり願った。
「はやく!はやく!」
「いまを楽しむかわりに、また先のことを心配しはじめたね。わかった、行こう」
アミは笑ったままの状態でいる警官に近づいて前とおなじ声で命令した。
「目ざめたときには、ふたりの子どものことは永遠に忘れているように!」
さいしょの四つ角に出てから海のほうへ曲がった。 現場から遠ざかるにつれて、やっと気持ちが落ちついてきた。
「どうやってやったの?」
「催眠術さ、だれにでもできるよ」
「すべてのひとが催眠術にかんたんにかかるとは思わないよ。うまいぐあいにかかりやすい相手にぶつかったんだね?」
「すべてのひとが催眠術にかかるよ。そのうえみな、たいてい催眠状態でいる……」
とアミが言った。
「なにが言いたいの?……ほくは催眠状態なんかじゃないよ。ちゃんと目ざめている」
アミは、ほくがはっきり断言したのを聞いて、しばらく笑ってから言った。
「小道を歩いてきたときのことを思い出してごらん?」
「うん、思い出しているよ」
「あのときはすべてがいつもとちがっているように感じたね。すべてが美しく見えたろう?」
「うん、あのときは催眠状態だったんだね……たぶんきみがかけたんだろう!」
「あのときは目ざめていたんだよ!いまは催眠状態でねむっている。人生には少しもすばらしいことがなく、きけんなことばかりでいっぱいだと思いこんでいる。潮騒も耳に入らなければ夜の香りも感じない。歩いていることも、ほんとうに“見る”とはどういうことなのかの認識もない。呼吸することも楽しまない。きみは、いまは催眠状態にいるんだよ。否定的な催眠状態だ。ちょうど戦争をなにか“栄光”のように感じているひととか、自分の考えに同意しないひとをみな敵だとみなしているひととか、制服を着ているだけでなんだかえらくなったように感じているひととおなじようにね。これらのひとたちはみな、催眠状態だ。催眠術にかかっていて、深くねむっているんだ。
もし、人生やその瞬間が美しいと感じはじめたとしたら、そのひとは目ざめはじめているんだ。目ざめているひとは、人生は、すばらしい天国であることを知っていて、瞬間、瞬間を満喫することができる…でもあまり多くのことを未開文明に要求するのはよそう……自殺するひともいる。なんてバカなことか気がついたかい。自殺するなんて!」
「そういうふうに言われれば、たしかに、きみの言うとおりだね……。でもどうしてあの警官はきみのじょうだんにはらを立てなかったの?」
「それは彼らのよい部分、子どもの部分をついたんだよ」
「でも、彼らは警官だよ!」
アミは、なんてバカなことを言うんだと言わんばかりの顔でぼくを見た。
「どんなひとでもよい側面をもっているんだ。むじゃきな子どもの側面をね。百パーセント悪いひとというのはいない。もしよかったら刑務所に最悪の囚人を見に行こうか……」
「いやいや、それはえんりょしておくよ……」
「一般約に言って、この地球のひとでさえ、悪よりも、善の部分を多くもっている。みな自分のしていることは正しいと思ってやっている。あるひとはまちがいをおかす。でもたいていは過失から出たことで、悪意があってやったんじゃない。たしかにひとは否定的な催眠状態になると笑顔も消え、しまいにはきけんな状態におちいりかねないというのはほんとうだ。でも、彼らのよい側面をひき出すようにしてあげれば、彼らもきみによい返答をしてくるし、彼らの悪い側面ばかりに目がいくと、こんどはきみに敵意をむき出しにしてくろんだ。でもすべてのひとは、あるときには遊び好きなんだよ」
「じゃ、どうしてこの世には幸福より不幸のほうが多いの?」
「それはひとが悪いのじゃなくて、古いシステムを使っている組織がいけないんだ。人間は進歩してきたが、システムがそのまま変わらずにいる。悪いシステムがひとを傷つけ、不幸へと追いやって、しまいにまちがいをおかすようにさせる。でもよいシステムの世界的組織は悪人を善人に変える力があるんだよ」
ぼくには彼の説明がよくわからなかった。
【感想】
アミはずっと高次元の人だなぁ、と改めて感心します(これが地球人の感覚なのですが)。アミはペドゥリートがどんなことを言っても面白さを感じて、イライラするのでもなく、馬鹿にするのでもなく、楽しんでいます。そして、目の前に広がっている美しさに感動する心を持っています。
警官に出会う場面で話していた「催眠状態」について。人生が苦しいものだと感じているときが「眠っている」状態。人生が美しく幸せに満ちたものだと感じることが出来るなら、「目覚めている」状態とのこと。誰もが眠ったり、起きたりしながら日々の生活を送っていると思いますが、少しずつ、アミのいう意味の「目覚めている」状態が長くなったらいいですね!
百パーセント悪い人はいない。このことも、心響学では「傷が疼いている」と表現しています。
傷が痛むから、本来の自分でいることが難しくなっているだけで、傷を癒せば癒すほど本来の自分でいる時間が長くなります。さらに、「古いシステム」が人を傷つけているという点についても、とても優しい見方です。今まで、上手くやれてきたから、システムまで変えなくていいと思うのは、人類の生存本能的には当たり前かもしれません。ただし、それももう時間の問題かもしれません。勇気を持って、システムそのもの(例えば、働き方や教育、パートナーシップの在り方など)を変えていく時期なのかもしれません。
Comments