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心響学 知識の章【にっぽんについて】 ~その② 海外の人から見た日本人評は?~

執筆者の写真: 学 心響学 心響

更新日:3月3日









こんにちは。


心響学事務局です。


心響学 知識の章【にっぽんについて】 ~その①はいかがでしたか?


ご覧いただき心響学に興味を持つきっかけをいただけると嬉しいです。


本日は、「海外の人からみた日本人評は?」をテーマにお話をします。


ご覧ください。





〇フランシスコ・ザビエル【室町時代】


キリスト教宣教師のフランシスコ・ザビエルは1547年に日本にやってきました。

当時の宣教師というのは、布教というミッションだけでなく、植民地化できるかどうかを本国に知らせる義務がありました。


1552年、フランシスコ・ザビエルは本国のスペインにこのような手紙を送っています。


「この国の人々は今までに発見された国民の中で最高であり、日本人より優れている人々は異教徒の間では見つけられない。彼らは親しみやすく、一般に善良で、悪意がない。日本人にとって、貧困は貴族にとっても武士にとっても平民にとっても、決して恥ずかしいことでも、不名誉なことでもなかった。正直さが美徳として通用する社会をつくりあげていた。 」


『フランシスコ・ザビエル全書簡』より抜粋


◆コメント

このザビエルの発言により、室町時代の日本の庶民の民度が高かったかを表しています。私たちのご先祖様は職業や位の高さに関係なく、庶民の一人一人が高潔であったことは、私たち日本人としての誇りとなると思います。



〇シュリーマン(考古学者) 【幕末】

1865年に日本を訪れた考古学者シュリーマンは、旅行記の中で日本をこのように評価しています。


トロイア遺跡の発掘で知られるハインリッヒ・シュリーマン。彼はその発掘に先立つ6年前、世界旅行の途中、中国につづいて幕末の日本を訪れています。日本には3ヵ月という短期間の滞在にもかかわらず、江戸を中心とした当時の日本の様子を、なんの偏見にも捉われず、清新かつ客観的に観察した様子を自分の著書に記しています。


「これまで方々の国でいろいろな旅行者に出会ったが、彼らはみな感激した面持ちで日本について語ってくれた。私はかねてから、この国を訪れたいという思いに身を焦がしていたのである。


「貧しいながらも清潔で配慮の行き届いた生活ぶり、外国人である著者に懇切丁寧に接する町の人々、また決して賄賂を受け取ったりしない高潔な役人たち。この国には、平和、行き渡った満足感、豊かさ、完璧な秩序がある。」


ハインリッヒ・シュリーマンより『旅行記 清国・日本 』抜粋


◆コメント

江戸時代の人を見て、こういう感想をもってくれたのは有難いことだと思います。

中国に滞在して、その不潔さに辟易(へきえき)したので、日本の良さが際立ったようだという話もあるようですが、それがなかったにしても、親切な日本人と出会ってくださって世界中を旅した方だからこそ、日本人を客観的に表現してくださったのだと思います。



〇フィンセント・ファン・ゴッホ(画家)【明治時代】


「ひまわり」で有名な画家のフィンセント・ファン・ゴッホは大の日本のファンでした。ゴッホは歌川広重の「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」をそっくり模写した「雨のはし」という絵を描いています。それ以外にもゴッホは数百点の浮世絵などの版画を手に入れて、熱心に模写をしていたそうで、日本には来たことがありませんでしたが、かなり、日本に影響を受けた様子です。


「日本人は花のように、自然の中で暮らしている。」

日本に魅せられたゴッホは、植物、雨、風、海といった自然をますます描くようになったそうです。

さらには

「日本の芸術を研究すると、紛れもなく賢明で、哲学的で、知性豊かな人物に出会う。

これこそ――まるで自らが花であるかのように自然の中に生きる、かくも素朴な日本人が我々に教えてくれるものこそ、真の宗教といえるのではあるまいか。」

とも言っています。


『ゴッホの手紙〈中〉』より抜粋


◆コメント

一度も日本に来たことも、日本人と会ったこともないゴッホが、日本人の芸術作品から「日本」を感じ取ってくださったことがとても嬉しいです。そして、それは「真の宗教である」という発見が素晴らしいと思いました。



〇ハーバード・ボンティング氏(イギリス人従軍記者)【明治時代】 


日露戦争時、イギリス人従軍記者として日本に滞在していたハーバード・ボンティング氏が愛媛県松山市の病院にけがのために3週間ほど滞在した時、日本人の看護師を見た感想をこのように述べています。


「絶え間無い心配り、疲れを知らぬ気力と献身、その忍耐と熱意、こういったものすべてが、日本の婦人は世界のどこの婦人たちにも負けない女性としての最高の美徳に溢れていることを示している。」


『英国人写真家の見た明治日本』より抜粋


◆コメント

女性に特化した貴重な発言です。世界を制覇したことのあるイギリスの人が、「世界のどこの婦人たちにも負けない」という発言をしているところに説得力を感じます。日本人からすると、「絶え間ない心配り」も「疲れを知らぬ気力と献身」も「忍耐と熱意」もどこか「当たり前」の感覚かもしれません。この当たり前の基準が高いことを知らせてもらえた気がします。




〇ポール・クローデル(フランスの駐日大使・作家)【昭和初期】          


フランスの駐日大使でもあったポール・クローデル氏は、昭和18年に日本が敗戦濃厚になった時、パリでこのように言いました。


「日本は貧しい。しかし、高貴である。世界の民族でただひとつ、どうしても残ってほしいと思う民族をあげるとしたら、日本人だ」



◆コメント

フランス人は母国に大変なプライドを持っておられます。フランス語を大切にし、フランスに来たならフランス語を話せ、とばかりに英語で会話はしてくれないし、フランス料理が世界で一番おいしいと思っているような国民性を感じていました。そのフランス人に「残ってほしいたったひとつの民族」と言われることに有り難さを感じます。




〇イネス・リグロン氏(ミス・ユニバース世界一を育てるディレクター)【平成】


リグロン氏は厳しい指導で有名で、ミスユニバースを目指してイネスに入門した人は下着からすべて今まで持っていた衣類は捨てなさいと言われるそうです。


そんなリグロン氏がある日、ウォーキングの指導をしているときのこと、一日中の練習で疲れが出てきて、「少し休ませてちょうだい。私にも休息を取る権利があるわ。」と言って休みを要求する人たちがいました。ただ、気づくと日本人の女性は練習を続けている。リグロン氏が「あなたたちはなぜ、休みをくださいと言わないの?」と聞くと、日本人の生徒たちは「先生が私たちのために教えてくださるのに、休みたいなんて思いません。」と答えたそうです。そのようなことが複数回あったから、リグロン氏は著書で日本人女性をこのように評しています。


「強さと優しさを内包させた、これほどまでに深いメンタリティを持つ女性たちに、私は他の国で出会ったことがありません。」


『世界一の美女の創りかた』より抜粋


◆コメント

ミスユニバースという世界レベルで競い合う世界の女性たちをたくさん見ているリグロン氏。実際にリグロン氏は日本人である森理世さんをミスユニバースでグランプリに輝かせています。「深いメンタリティ」というのは言い換えると「強さ」そして「愛」と言えるのではないでしょうか?


しなやかな心の強さは日本人女性の得意とするところ。芯があって、強くて優しい「やまとなでしこ」です。



いかがでしたか!?


日本人を客観的に見た意見を知ることで、日本人である自分により誇りを感じていただけると嬉しいです。


 
 
 

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